プレワーママ的な視点での読書3冊

最近、Kindleを買ったことと家の中の断捨離を進めていることもあり、必然的に本を読む機会が増えています。

以前は図書館・本屋大好きの本の虫状態だったのですが、スマホになってからネットばかりで気づけば読んだとしても雑誌くらい、ほとんど本を読まなくなっていました。

ハードカバーを買う重さがなくなったので、気軽にいろいろダウンロードしています(1-Clickで買えてしまうのが恐ろしいけど)。

以前買った本も可能な限り選別して図書館もしくは廃棄にしようと思っているのですが、そうなると結構こんな本があったなーと懐かしく読めます。

正直お金はかかるんですけれど、携帯を漫然と眺めていたときよりも生産的な気がするので良いかなと思います。

どうしても、今の自分の興味対象からは「(特に女性の)働き方」に焦点を当てた内容を求めているようです。

特に、最近買った&読んだ3冊は自分の中で予期せずつながりました。

育休世代のジレンマ

高学歴のバリキャリ女性が出産後退職するのはなぜか?について調査した話。

修士論文をベースにしているのと、15人の対象者への聞き込みが散文的につづられるため正直読みづらいというか、読み手側が焦点を定めるのが難しい感じ。もこの本は「よくぞこれまでのモヤモヤを言語化してくれた!」というのが世間的にも主な評価ポイントであり、その言葉のとおりでいくつかのキーとなる気づきを得られるものだと思います。

簡単に言えば学生時代は男女平等!そして自己実現大事!と奨励されてきており、実際そのような会社を選択してバリキャリに働いてきたけれど、いざ出産してみると子育ての負担(そして会社や親含む周りの期待・価値観)は女性に偏りがちな社会が待っている。バリキャリ系の会社では働くママのロールモデルもない。また会社が気を使ってバックオフィス系の仕事を当てがってくれる場合もあるけれど、前線で戦ってきたときからのギャップに直面する。そんな思いまでして働くならばいっそキャリアから降りてしまえ、で辞めてしまうパターンが少なくない。

まぁ「わかる」というところ。会社も、一慨に優しく取り扱えば良いってもんじゃない。今は「やりがい」も大きなファクターの世代だもんね。

この本だけでは現状認識だけで済んでしまうところですが、それから具体的にじゃあどうしようか?という考え方の提供につながるのが次の本。

Lean In

最初ハードカバーで買ってたんですけど、そのときはこれそんな感動しなかったんですよね。「超優秀な人でも苦労してますよ(そして共感を得ちゃいますよ)話」というか、これができるのは貴方が優秀だからとか夫が融通効くからでない?とか穿った見方になってたり。でも自分が子育てと仕事の両立に直面しようとしていてかつ育休世代のジレンマ読んで問題認識があるからすごく身にしみました。同じ本を読んだのに立場によって受けることがここまで違うのか、というのも新鮮な驚きでした。

私、常々目指したいところは「仕事でも裁量の大きいポジションを確立したい、でも家族を大事にして子供を育てていきたい」ということなんです。

それは普通「欲張り」だとか「無理」と言われてきたし、私も実際厳しいのかなと思いつつ諦めきれずにきていました。もしくは一部のスーパーママにのみ達成できることなんじゃないかと。この本は、そんな自分の仕事と家庭両取りを前向きにやるだけやっていこうという気持ちを後押ししてくれる、決意をもたらしてくれる本になったように思います。

厳密にはその人発ではないけれど、文中にあった「女性のキャリアは梯子ではなくジャングルジム。上・横自在に動いて形成していくもの」という考えは自身の指針にもなっています。

エッセンシャル思考

そして、そんな風にやるだけやっていこうぜ!というマインドになった自分に対して実践的かつ意識的に「重要事項にのみ集中する」ことを説いているのがこの本です。これ、内容は「選択と集中しなさいよ」1択なんですけど、いかに大事か、それからその実践方法についていろいろ書いてある。ともすれば様々な雑音に流されがちなのを常に意識的に必要なことに集中させるために、手元に持っておいて折に触れて読み返す、という方法が一番よいのではないかなと思います。

いやー、Kindleの罠にはまっているような気もしますが。自分の中でせっかく読んだ本は活かして充実させていきたいと思いますです。