育休1年と半年での時短復帰、どちらがお得?仕事と家庭編

※2018年2月、追加の記事を書きました。

以前の記事で、育休を1年取って復帰する場合と半年で復帰する場合の金銭面の比較を行いました。

当然ながら、得られるお金自体は短い休業で復帰したほうがお得なようでしたね。

今回は、それ以外の要素、仕事と家庭、それから子供への影響という意味でのメリットデメリットを考えてみます。

育休1年で復帰することのメリット

子供との時間を長く過ごすことができる

これが最大のメリットでしょうね。0歳児はあっという間に大きくなってしまうと思いますので、少しでも長い時間子供に寄り添えるというのはお金では代えがたいことだと思います。

家事と育児に集中でき、平日にも自由な時間がある

なかなか平日の休みがない場合、例えば子供を連れてちょっとおでかけ・・・なんてことも可能かもしれません。また家事も自炊が多くできるようになり、家ご飯のグレードもアップできるようになりそうです。旦那さんも喜び、あまりお金がかからなくなりそうですね。

穏やかな環境で育てられる

保育園に入れた場合、にぎやかではあるもののやはり騒がしいと思います。大人と子供の生活はもう少し穏やかで、のんびりとしたものかもしれません。また保育園ですと月齢によっては風邪などのオンパレードです。あまり体力のない子供などでは、心配する局面が多いように思います。

職場環境が許せば、完全に「いないもの」として扱ってもらえる

これがいいかは分かりませんが、まぁ不在な分完全に戦力外ですよね。実際、職場でも思うのですが変に時短で職場にいるよりもいない方が何をしているかなんて目につかないです。仕事の割り振り方も難しいと思いますので、マネージャーレベルの方は配置に実は苦労しないのかもしれません。

育休1年で復帰することのデメリット

仕事の勘所を忘れる

これは1年で復帰されたママさんが100%言っているところでした。何をやっていたかほぼ完全に忘れてしまう、浦島太郎状態らしいんですね。あまりに頼りないと、その後の仕事を割り振られなくなったり、評価を下げられたりということは十分あり得るかと思います。

2人目のタイミングとキャリア形成が難しくなる

会社の方で1年育休(当然のように時短)→復帰後1か月で第二子妊娠報告→足がつる?か何かで会社に来られなくなりそのまま産休→育休延長 のコンボを決めてきた方がいました。会社に来られなくなってきたのはしょうがないのだろうといえ、実際育休明けで仕事できたのは4か月程度でしょうか。年齢などのこともいろいろあっての選択なのだろうとは思いますし、理解すべき点もいくつかありますが、正直同じ職場の人間としては「無責任だな・・・」とは思わずにはいられませんでした。

どの程度の年の差で産むかというのもありますが、やはり育休明けすぐの妊娠というのは管理者や職場の人間サイドでは渋い顔になってしまうと思います(それで「マタハラだ!」などと言われても、うーん・・・)自分は、ですが職場と良好な関係で子育てを応援してもらうためにも、ある程度2人目のことも考えての復帰スケジュールにしたいと思います。

1歳児で預けると、子供が人見知りする

これは保育園見学時に教えてもらったことですが、やはり1歳児は最初相当に泣いて不安定になるそうです。何も分からずに0歳児から預けると、「ん?」くらいで、そこにいるのが当たり前、それまでは0歳からの持ち上がり組とそうでない組に分けて接するとのこと。見学に行った6月中旬で「ようやく落ち着いてきたんですよ」と保育士さんが言っているということで、朝お見送りでギャン泣きされてしまうと、こちらも罪悪感で不安定になってしまいそうですね・・・。

半年で復帰する場合のメリット

親子共々環境にスムーズに慣れることができる

まぁ程度の問題かとは思いますが、やはり1年よりは半年のほうが仕事のことは順応が早いですよね。不在中に起こった出来事のキャッチアップも少なくてすみますし。キャリアも目指す場合は少しでも職場から離れる期間が少ないほうがよさそうです。子供も、0歳児で保育園に入ると、その場にいるのが当たり前という感覚なので、慣れない環境に泣かされるということは少ないと思います。

保育のプロに早いうちから相談できる

見学してみて、やはり保育士さんのあやし方、接し方はプロだな~と思いました。実際に子育てで困ることなど、相談しやすいという意味ではいいかもしれません。また離乳食など、私があまり作らないカボチャの煮物などが用意されてあって、栄養バランスの取れた給食を食べさせてもらえるというのは栄養面でもよいように思いました。

仕事と家庭のメリハリがつく

子育てしていると、1人時間というのはなかなか取れないそうです。そんな中で一応仕事は個人として過ごす時間があり、切り替えができるというお母さんは多いそうです。

半年で復帰する場合のデメリット

精神面・体力面での余裕がなくなる

まだ想像ですらないですが、今の時点でも平日帰ってお夕飯を作るのは楽じゃないです。「疲れた・・・作りたくない」という日があります。子供のいる暮らしはそれに倍をかけて大変なのは容易に想像がつきます。うまいことやりくりし、割り切りを持たないと、心身ダウンしてしまうということも考えられます。

家事コストがかかる

上記同様、時間の余裕がない分、外食が増えたり、掃除が行き届かなくなったり買い物に外出できなくなったりしそうです。その分をお金で買うとした場合の家事コストは高くなり、「せっかく早く復帰したのにお金が貯まらない・・・」と後悔する日がありそうです。

母乳育児ができない可能性がある

これは半年復帰で私が一番心配している点です。見学した保育園は冷凍母乳などは取り扱っていましたが、乳頭混濁など起こすらしいですし、保育士さんも「最初は頑張るという方も、衛生管理の面などから多くが諦めがち」とおっしゃっていました。できればわが子は完全母乳とまではいきませんが可能な限り母乳で育てたい、そんなことが可能なのかというのはよく考える必要がありそうです。

とにかく病気をする

周りの0歳児育児お母さん、本当に大変そうです・・・母体免疫がなくなる6か月を過ぎるととにかく病気のオンパレード。呼び出しや看護休暇もしょっちゅうで、職場の理解と余裕がないととてもできないように思います。お母さんも風邪を移されたり、疲れてダウンしてしまうことも考えられます。管理者側も最初から休業中の職員と突発で休むかもしれない時短職員であれば、最初からいないとカウントできたほうがきっとよいでしょう。そんな中仕事をするというのは、相当な覚悟がいりそうだとつくづく感じます。

以上、ざっと挙げてみました。やはりお金以外の面では、キャリアのことを考えなければ育休を長く取ったほうがメリットが多いように感じらました

でも、これは本当に十人十色、その人の状況などで何が正解、というのは変わりうるものです。私も正直まだ迷う面はあります。

それでも、いろいろ考えてみたうえで、その中で選択をしたほうが悔いがきっと少ないと思います。

家族とも話し合い、結論を出せたらと思います。