※2018年2月、追加の記事を書きました。
子供が1歳の誕生日を迎えるまで育休を取得する場合と、年度替わりのタイミングなどで早期に時短勤務で復帰する場合では、特に金銭面でどのような違いがあるのでしょうか?
私は、10月末出産予定→翌年10月末復帰(子供1歳)もしくは4月末復帰(子供約5か月)を考えているので、考えられる状況をシミュレーションしてみました。
育休1年取得後(10月末)復帰した場合
現在(平成27年6月時点)、育児休業を開始してから 180日目までは、休業開始前の賃金の67%が育児休業給付金として支給されます。
いわゆる額面での67%ですから、手取りで20万もらっている人の額面が25万だと仮定した場合、産休明け(12月末)から約6か月、6月までは167500円が支給されることになります。
これは大きいですね。
その後、10月末までの4か月間は50%になるので、125000円が支給されることになりますね。
加えて、社会保険(健康保険と厚生年金)の保険料が育休期間は免除されます。
大体、3万円/月くらいが免除になるでしょうか?
それ以外にも、外出が減って家事や自炊にかける時間が増える分、外食等の出費が抑えられることも考えられます。
でも、10月末復帰の場合、待機児童問題に直面する可能性が非常に高い。私の住んでいる区も0歳児でも数人待機児童が出ています・・・。
無認可に入れた場合、周辺の相場では大体8万円以上はかかりそうです。1歳児に保育園に入れたとしても約3万×5か月ほど、認可保育園入所での早期復帰よりはお金がかかります。
育休半年取得後(4月末)復帰した場合
先ほどの計算ですと、3月までは67%の育児休業給付金がもらえる想定になります(4月末復帰でしたら、もしかすると4月ももらえるかもしれませんが・・・日割りな気はします)。
当然ですが、社会保険料は復帰した場合支払いが開始されます。
手取り20万(額面25万)だとして、2時間の時短復帰の場合大体2割カットと仮定すると、17万くらいが手取り給料になります。
復帰する場合の新たな出費である保育園料は、以前試算したとおり、我々の場合初年度は約5万円前後になるはずです。
保育園料5万円の出費が増えて、月12万円。
ただし、育休時はもらえない大きな柱、6月のボーナス!!があります。
大体給料2か月分として、40万円ほどが支給されるとすると、月6~7万円は上乗せがあると考えられますね。トータルで月18~19万の稼ぎは保障されるというところでしょうか。
また、退職する場合の退職金計算に育休期間は除外されます。今回の場合半年程度しか違いが出ませんが、もっと取得に差がある場合はこれも大きな差になってくるでしょう。
結局、金銭面ではどちらがお得か?
両者をざっくりと計算するとこんな感じです(半年で復帰には、保育園代を差し引いています)。
1年育休復帰 | 半年時短復帰 | |
4月 | ¥167,500 | ¥120,000 |
5月 | ¥167,500 | ¥120,000 |
6月 | ¥167,500 | ¥120,000 |
7月 | ¥125,000 | ¥120,000 |
8月 | ¥125,000 | ¥120,000 |
9月 | ¥125,000 | ¥120,000 |
10月 | ¥125,000 | ¥120,000 |
その他収入 | ¥0 | ¥400,000 |
合計 | ¥1,002,500 | ¥1,240,000 |
1年育休と半年時短復帰では、約24万円の差があることが分かりました。
また、10月時点で認可保育園に入れず、翌年4月まで無認可保育園(8万+α)に入れる場合、更に15万円の差が出ることが想定されます。その場合は約39万円の差が1年でつくということになりますね。
この差を大きいと考えるか、小さいと考えるか。
人によっていろいろな見方があると思いますが、個人的な感覚では認可保育園に入れられるのであれば、少なくとも給付金を67%もらえる期間(6月末まで)は育休を取っていたほうが金銭面ではお得だと思いました。
でも、待機児童のことを考えると「認可保育園に入れられるのであれば」という前提はなかなかありえることではなさそうです。復帰後すぐは時短勤務ということには変わらないと思いますので、無認可保育園に入れると考えると、育休1年取った方が復帰後も出費がかさむ可能性も考えられることも分かりました。
時短勤務は慣れてきたら早出勤務に変えるなど、慣れてきたら勤務総時間を変えずに仕事をすることもできそうですし、また次年度以降は保育料が下がる(収入減のため)ため、収入減は一時的になると思われます。
今回は金銭面にフォーカスして考えてみましたが、今後はそれ以外の要素でのメリット・デメリットも考えてみたいと思います。